2016年7月17日、上野にある国立西洋美術館本館が世界文化遺産に認定されました。これで日本の世界遺産は合計20となりました。日本への一次帰国の際には是非行ってみていただきたいです。

国立西洋美術館本館が世界遺産となったことは2つの大きな意味があります。

その1: 東京都23区では初の世界遺産
その2: 日本では初の「他薦」による世界遺産

戦時の大空襲で歴史的建造物がほとんどなくなってしまったため、東京都内に世界遺産は1つもありませんでした。首都東京の都内に世界遺産ができたことは意味があると思います。
通常、世界遺産は自薦。日本国内で審議して申請します。しかしこの国立西洋美術館本館はフランスからの他薦です。フランス政府は世界中にあるル・コルビュジエによる建築を世界遺産にするために推薦しています。この国立西洋美術館本館もその1つで、以前から世界遺産暫定リストに入っていました。

私は国立西洋美術館本館が好きで、松方幸次郎が集めた「松方コレクション」は素晴らしい作品ばかりです。
以前はいつも空いていて鑑賞しやすかったですが、世界遺産信仰の日本人たちが今後は大挙すると思われるので大変なことになるでしょう。。。。さらに中国からの団体客なども押し寄せれば入館することも困難になるかもしれません。

以下は2011年に行った時の様子です。参考までに。
国立西洋美術館本館は上野駅の北側、公園口で降りて目の前にあり、非常にアクセスしやすいです。
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2011年当時の様子。これよりもっと前から世界遺産登録のため努力していました。
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今回世界遺産となったのは、国立西洋美術館本館の建築そのものです。絵画などの作品の価値とは関係ありません。もちろん作品も素晴らしいのですが、ル・コルビュジエによる国立西洋美術館本館の外観、内装などをじっくり見てください。

ピロティー、スロープ、自然光を利用した照明など、ル・コルビュジエの特徴をよく見てください。

ル・コルビュジエが考えた「無限に成長する美術館」とは、展示空間が渦巻きのように螺旋(らせん)を描きながら延びているので、美術作品が増えても必要に応じて外側へ増築して展示スペースを確保できるというものだそうです。美術館として無限に拡大していくことを可能としています。

というわけでまずは美術館の外観です。ここは無料で入れますので外観だけならじっくりタダで観れます。
ロダンの彫刻も多数あり、無料で観れるのはすごいことです(世界遺産になったので今後変更されるかもしれませんが)。
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ロダンの「考える人」をはじめ、屋外の作品は無料で見ることができます。地震対策のため免震台座になっています。
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内部もル・コルビュジエのこだわりがつまっています。内部、作品も写真撮影OK!
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美術館全体の様子を模型で見ることができます。
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ピロティー、スロープ、自然光を利用した照明などに注意して見学してください。
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宗教画から、モネ、ゴーギャン、ピカソまで幅広く、たくさんの絵画を展示しています。鑑賞には最低でも2時間はかかるでしょう。オランダ人画家の絵もあります。
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私の好きなエルグレコの作品もあります。
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国立西洋美術館本館は素晴らしい美術館なので是非行ってみていただきたいです。世界遺産に認定されたことは素晴らしいことなのですが、たくさんの人が押し寄せるようになると、悪い影響が出ないかということが心配です。マナーを守って見学しましょう。